【しつこい咳…それって百日咳かも?🤧】

「長引く咳が止まらない」「夜中にゲホゲホして眠れない」——そんなお悩み、ありませんか?
今回は、近年また増加傾向にある「百日咳(ひゃくにちぜき)」について、よくあるご質問をQ&A形式で解説いたします💡
Q1. 百日咳ってどんな病気ですか?🦠
A. 百日咳は「ボルデテラ・パートゥシス(Bordetella pertussis)」という細菌によって引き起こされる、非常に感染力の強い呼吸器の感染症です。名前の通り、「100日続く咳」とも言われるほど、しつこく長引く咳が特徴です。特に乳幼児では命に関わることもあるため、注意が必要です。
主な症状:
Q2. どうやって感染するの?😷
A. 百日咳は飛沫感染(咳やくしゃみで広がる)によってうつります。学校や保育園など、人が集まる場所では集団感染も起こりやすく、免疫が不十分な乳幼児や未接種の人は重症化リスクが高いです。感染者の咳から周囲の人へ感染が広がるため、早期の診断と隔離がとても重要です。
Q3. どんな人がかかりやすいの?👶👦👩
A.以下のような方が罹患しやすいです。
Q4. どうやって診断するの?🔬
A. 当院では、症状や経過をもとに医師が診察した上で、必要に応じて鼻腔ぬぐい液を使ったPCR検査を行います。📌 当院では、6歳以上のお子さまは当日にPCR検査の結果をご案内することが可能です!
*検査は保険適用で、子ども医療受給者証も適用されます。早めの検査で、抗菌薬治療が開始でき、学校や保育園への登園・登校判断もしやすくなります😊
Q5. 治療方法はありますか?💊
A. 抗菌薬(マクロライド系)を用いた治療が基本です。特に初期段階(発症から1~2週間以内)に治療を開始すると、症状の軽減と周囲への感染予防に効果があります。ただし、咳が長引いてからの治療では細菌はすでに排出されており、咳は残ることがあります。このため、咳が出始めたら早めの受診が大切です。
百日咳と診断された場合、特有の咳が消失するまで、または5日間の抗菌薬療法が終了するまで、学校や保育園への登校・登園はできません。これは学校保健安全法に基づく出席停止期間です。ただし、病状によっては学校医などの判断で、出席停止の期間が短縮されることもあります。これは、学校安全保険法で定められていますので医師もしくは学校の指示に従いましょう。Q6. 予防接種で防げるの?💉
A. はい、四種混合ワクチン(DPT-IPV)で百日咳の予防ができます。接種スケジュール:生後3か月から:3回接種(初回免疫)追加接種:1歳半頃年齢が上がるにつれてワクチンの効果は薄れていくため、中高生や大人向けの追加接種(Tdapワクチン)が推奨されることもあります。ご家族全員で予防することが、小さな赤ちゃんを守ることにもつながります✨
Q7. うちの子が長引く咳をしているけど、受診した方がいい?🤔
A. 次のような症状がある場合は、百日咳の可能性もあるため、早めの受診をおすすめします👇
💬まとめ
百日咳は、通常は長期の咳嗽が続く場合に鑑別に上がるため、早期は見逃されやすい感染症ですが全国的な流行もありますし、当院には診断できるPCR機器もありますので早期発見・早期治療で重症化を防ぎたいと考えています。特に乳幼児や基礎疾患のあるお子さんにとっては命に関わることもあるため、「たかが咳」と思わずに、ぜひ病院での診察を受けてくださいね。
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📚 参考情報:
– 国立感染症研究所 百日咳に関するQ&A
– 厚生労働省 感染症発生動向調査
– 日本小児科学会 ワクチンスケジュールガイド