【手足口病・ヘルパンギーナ】夏の子どもの口内炎、いつ登園できる?

小児科・小児外科も対応する札幌市南区のはれにこキッズクリニックです。🌟
「急に高熱が出て、口の中に水ぶくれが……これって何?」と夜中に調べているパパ・ママは多いです。
夏に子どもの口が痛くなる病気の代表が、手足口病とヘルパンギーナです。
どちらも熱が下がり、食事・水分が取れて、元気があれば登園OKです。
法律上の出席停止義務はありません。
ただし、口が痛くて水も飲めないときは、脱水になる前に受診してください。
🦠 2つの病気、何がちがう?
どちらも夏に流行するウイルス性の感染症で、原因はエンテロウイルスの仲間です。
手足口病は、手・足・口の中に小さな水ぶくれができます。
発熱は軽いことが多く、熱なしで発疹だけの場合もあります。
0〜5歳の乳幼児に多く、たいていは1週間ほどで自然に治ります。
ヘルパンギーナは、のどの奥(軟口蓋〈なんこうがい〉や口蓋垂〈のどちんこ〉の周辺)にだけ水ぶくれができます。
39〜40℃の高熱が突然出るのが特徴で、熱は2〜4日続きます。
手や足には発疹が出ません。これが手足口病との最大の違いです。
つまり、厳密には感染ウイルスは異なるのですが「手足に発疹あり→手足口病」「のどだけ・高熱→ヘルパンギーナ」と覚えると区別しやすいです。
📋 登園・登校の判断基準
手足口病もヘルパンギーナも、学校保健安全法の第三種感染症(その他の感染症)です。
インフルエンザのような出席停止義務はありません。
目安は「医師が感染のおそれがないと認めるまで」とされていますが、
実際には以下の条件がそろえば登園できます。
✅ 熱が下がっている
✅ 食事・水分がとれている
✅ 元気があって機嫌がよい
水ぶくれが残っていても、乾燥していれば感染力は大きく下がります。
「完全に治ってから」と待ちすぎる必要はありません。
⚠️ こんなときはすぐ受診を
以下の症状があるときは早めに受診してください。🚨
・水も飲めないほど口・のどが痛い(脱水のサイン)
・熱が4日以上続いている
・ぐったりして元気がない
・けいれんを起こした
ヘルパンギーナは高熱が続くぶん、脱水になりやすい病気です。
「飲めているかどうか」がもっとも大切なチェックポイントです。
また、まれに無菌性髄膜炎(脳の周りの炎症)を起こすことがあります。
いつもと様子が違うと感じたら、迷わず受診しましょう。
🧼 感染を広げないために
どちらの病気も、ウイルスは便の中に数週間残ります。
だから、トイレのあと・おむつ替えのあとの手洗いが大切です。
石けんと流水で30秒以上しっかり洗いましょう。
アルコール消毒はこれらのウイルスには効きにくいため、石けん手洗いが基本です。
タオルや食器・コップの共用を避けることも大切です。
💬 クリニックからのひとこと
手足口病もヘルパンギーナも、毎年夏の外来でたくさんのお子さんを診る感染症です。
ほとんどは自然に治りますが、「水が飲めない」状態は脱水が怖いです。
高熱が続いていても、飲めていて元気なら様子を見られます。
でも、飲めていないなら熱の高さに関係なく早めに受診してください。
「登園していいか迷っている」でも、お気軽にご相談ください。
【情報ソース】
厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」2018年(2023年改訂版)
日本小児科学会「学校,幼稚園,保育所において予防すべき感染症の解説」2023年
国立感染症研究所「感染症発生動向調査週報(IDWR)」2026年