【発熱直後に検査ができない?偽陰性の怖さ】

小児科・小児外科も対応する札幌市南区のはれにこキッズクリニックです。
お子さんが急に発熱すると、すぐにでも検査を受けさせたいと思いますよね。
でも、発熱してすぐの検査は「偽陰性(ぎいんせい)」が出やすいのです。
偽陰性とは、実際には感染しているのに検査が「陰性」と出てしまうこと。
つまり、「検査して陰性だったから大丈夫」が、大丈夫ではないことがあります。
🔬 なぜ発熱直後の検査は精度が低いの?
ウイルスや細菌は、感染直後はまだ体の中で少ない状態です。
たとえばインフルエンザは、発熱から12時間ほど経たないと正確に検出できません。
RSウイルスやコロナウイルスなどのウイルス系は同様です。
溶連菌(ようれんきん)検査は発熱から4時間程度は必要と言われ、早すぎる検査は「偽陰性」が起きやすいです。
つまり「早く検査すれば安心」ではなく、「早すぎると見逃す」ことになってしまいます。
⚠️ 偽陰性が引き起こす本当のリスク
「陰性だったから大丈夫」と思い込むことが、最も危険なパターンです。
たとえば、夜中に発熱して翌朝すぐに検査をしたとします。
陰性と出ても、その後も熱が続いて再受診が必要になることがあります。
二度手間になるだけでなく、感染に気づかず過ごすことで重症化するリスクもあります。
他に困ってしまうのは、適切ではないタイミングの検査結果を陰性として園や学校に登園・登校し、感染を広げてしまうことです。
⏰ 適切な受診タイミングの目安
検査は、症状の経過や種類を診た上で「今が適切」と判断したときに行います。
発熱から一定時間が経ってから受診すると、より正確な診断ができます。
「検査しなかった」のではなく、「最善のタイミングで検査を行いたい」ということです。不安なお気持ちはよくわかります。だからこそ、正確な診断を最優先にしています。
👨⚕️ クリニックからのひとこと
検査をお断りするときは、理由をご説明します。
発熱からどのくらい経ったか、どんな症状があるかを教えていただくと助かります。
連休前などは多少時間が早くても検査を試みることはあります。
これは翌日の検査が遅れてお子さんの状態が悪くなるデメリットのほうが大きいからです。
【参考情報】
日本小児科学会「小児感染症診療の考え方」2022年