【腕が上がらない⁉肩の脱臼?それ、肘内障かも!】

子どもの腕がだらん‼️ 肘内障は小児科で整復できます
小児科・小児外科も対応する札幌市南区のはれにこキッズクリニックです。
お子さんの腕が急にだらんとして動かせなくなった。そんなとき、「骨が折れたの?」「病院はどこに行けばいいの?」と焦ってしまいますよね。
多くの場合、それは肘内障(ちゅうないしょう)という状態です。つまり、肘の靱帯(じんたい)に骨がひっかかっただけのことがほとんどです。だから、正しい処置をすれば数分で腕が動くようになります。
🦴 肘内障ってどんな状態?
肘内障は、1〜6歳ごろのお子さんに多いケガです。
肘の外側にある橈骨頭(とうこつとう)という骨が、それを固定している輪状靱帯(わっか状の靱帯)から少しずれた状態です。
子どもの靱帯はまだやわらかいので、ちょっとした引っ張りでも起こりやすいのです。
たとえば、手をつないで歩いているときに急に引っ張った、転びそうな子どもの腕をとっさにつかんだ、といったことがきっかけになります。
🔍 こんな様子なら肘内障かも
- 腕をだらんと下げたまま動かさない
- 腕を触ると痛がる・泣く
- 見た目には腫れや変形がない
- 腕を引っ張った直後から元気がない
骨折との大きな違いは、腫れや変形がほとんどないことです。でも、お子さんが痛そうにしていれば、まず受診してください。
🏥 整復(せいふく)ってどんな処置?
整復とは、ずれた骨をもとの位置に戻す処置のことです。
肘内障の場合、ほとんどはレントゲンなしで、外来で数分以内に完了します。
処置の直後に「コリッ」という感触があり、お子さんがすぐに腕を動かし始めることが多いです。
ただし、腫れが強い・高いところから落ちたなど、骨折が疑われる場合はレントゲン検査が必要なこともあります。そのときは連携医療機関へご紹介します。
🔁 再発しやすいって本当?
一度肘内障を起こしたお子さんは、再発しやすい傾向があります。再発率は20〜30%と報告されています。
でも、成長とともに靱帯がしっかりしてくるので、小学校に上がるころには自然と起こりにくくなります。
それまでは「手を引っ張らない」「腕をぶら下げるようにして持ち上げない」といった予防を心がけてください。
🌿 クリニックからのひとこと
「腕がおかしい」と感じたら、まず受診してください。はれにこキッズクリニックでは肘内障の整復を行っています。ほとんどの場合、レントゲンなしで数分の処置で腕が動くようになります。骨折が疑われるケースは連携医療機関へご紹介しますので、まずは受診してください。
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【参考情報】
日本小児整形外科学会「小児骨折・脱臼診療の手引き」
日本小児科学会「外傷における小児救急診療ガイドライン」2023年
Macias CG et al. Pediatrics. 1998
梅林芳宏ほか. 日本小児科学会雑誌. 2009年