【舌下免疫療法(ダニ)とは?」

まず「舌下免疫療法(ダニ)」とは?
ダニが原因のアレルギー性鼻炎に対して、毎日少量のアレルゲンを舌の下から取り入れ、体の反応を起こしにくくしていく治療です。薬で「今の症状を抑える」のではなく、**症状の出方そのものを軽くする(長期寛解も期待)**という位置づけになります。続け方や安全ルールが決まっていて、開始前には「本当にダニが原因か」を検査と症状で確認してから進めます。 (JSAウェブ)
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Q1. うちの子、鼻水がずっと続くけど…舌下免疫療法の対象になる?
A. 対象は基本的に「ダニが原因のアレルギー性鼻炎」です。目安として、
- 1年中鼻づまり・口呼吸がある
- 寝室や布団で悪化しやすい
- 風邪が治っても鼻症状だけ残る
こうした経過があり、検査でもダニへの反応が確認できた場合に検討します。
Q2. 「ダニが原因」って、どうやって確かめる?
A. 症状の経過 + 特異的IgE(血液)や皮膚テストを組み合わせて判断します。検査が陽性でも、症状と一致しない場合は治療の利益が小さくなるため、最終判断は診察で整理します。
Q3. はれにこの「ドロップスクリーン検査」は、舌下治療の相談にも役立つ?
A. 役立ちます。指先の血液1滴(20μL)で、41種類を一度に見られるため、「まず原因の当たりをつけたい」という場面で便利です。結果が翌日に説明と案内をしております。
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Q4. ドロップスクリーン検査で「ダニ陽性」なら、そのまま舌下を始められる?
A. 希望があり、症状との一致を確認できたら進めます。ドロップスクリーンはスクリーニング目的で、診断や治療適応は「暮らしの中での症状」とセットで評価します。
Q5. 何歳からできる?
A. 小児は「適切に舌下投与できる」ことが大前提です。年齢そのものより、以下の条件を満たせるかが重要とされますが、当院では6-7歳からをお勧めしています。
- 舌の下に置いて待てる
- 体調変化を伝えられる
- 毎日続ける生活リズムが作れる
この条件が満たせるかが重要です。
Q6. 使う薬は?(ダニの舌下錠について)
A. 当院で主に使われるのは、ミティキュアというダニ舌下錠です。どちらも「ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎」に対する減感作療法薬として位置づけられています。
Q7. 飲み方のルールが細かいと聞いたけど、どこが大事?
A. 一番大事なのは「舌下で保持 → 飲み込む → しばらく飲食・うがいを控える」の流れです。
- ミティキュア:舌下で1分保持→飲み込む→5分は飲食・うがいを控える
- アシテア:舌下投与後、完全に溶けるまで保持→飲み込む→5分は飲食・うがいを控える
Q8. 初回は自宅で始めてもいい?
A. 原則、初回は医療機関で開始して10-30分ほど観察(アレルギーの既往などによる)します。安全確認のため、投与後の観察時間を設ける考え方が示されています。
Q9. どのくらい続ける治療?
A. 目安は少なくとも3年です。「毎日続けられるか」「定期的に通院できるか」を、開始前に現実的に確認することが推奨されています。 (JSAウェブ)
Q10. 効果はいつ頃わかる?
A. 体感には個人差があります。治療の狙いは、
- 症状の底上げ(通年のつらさを軽くする)
- 薬の量を減らせる可能性を作る
- 長期的に落ち着く状態を目指す
という「長距離走の改善」です。
外来では、続けることによって鍛えていく筋トレのような治療とお話をしています。ゆえに、体調が悪い時はお休みすることもあるし、一度にいっぱいやればよいというものではないというイメージを持ってもらっています。
Q11. よくある副作用は?怖い反応は?
A. 多いのは、口の中のかゆみ・違和感・軽い腫れなどの局所症状です。一方で重い全身反応が起こる可能性もゼロではないため、迷ったら中止いただき、相談の受診をしていただくよう説明をしています。
Q12. 風邪っぽい日、熱の日も飲ませていい?
A. 迷う場面なので、基本方針は「体調が悪い日は無理に続けない」です。喘鳴(ゼーゼー)や強い咳、口の中の荒れがあるときは特に注意が必要です。具体的な中止基準は、開始時に個別に共有します。
Q13. 忘れた日はどうする?2回分まとめて飲ませる?
A. まとめ飲みはしません。1回飛ばしたときの対応や、数日空いた場合の再開方法は薬剤や状況で変わるため、受診時に「我が家ルール」を作っておくと安心です。
Q10でも触れましたが、 外来では、続けることによって鍛えていく筋トレのような治療とお話をしています。ゆえに、一度にいっぱいやればよいというものではないというイメージを持ってもらっています。
Q14. 「舌下をやると、入院や抗菌薬が減る」って聞いたけど本当?
A. 日本の医療保険レセプトデータ解析で、ダニ舌下免疫療法を始めた小児は、3年追跡で抗菌薬使用が13.7%減少、入院が65.2%減少と報告されています(比較解析)。鼻炎のコントロールが生活全体に波及する可能性を示すデータが最近になって出てきています。 (国立成育医療研究センター)
検査自体は普段の外来の中で、検査当日は採血をして帰るだけ、という負担の少ない方法で受けてただくことが可能(発熱外来で混雑している場合を除く)です。
そのため、最近、当院では混雑状況を確認できるよう、公式LINEやHPに混雑状況を確認できるページを作成致しました。
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「検査で原因を整理したい(ドロップスクリーン)」→「ダニが合えば舌下も検討したい」まで、対応致します。
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参考(情報ソース)
- 日本アレルギー学会「アレルゲン免疫療法の手引き 2025」 (JSAウェブ)
- PMDA資料(ミティキュア/アシテア:用法用量、舌下保持、飲食制限、初回観察の考え方) (PMDA)
- 国立成育医療研究センター(ダニ舌下免疫療法と入院・抗菌薬使用に関する解析報告) (国立成育医療研究センター)