みんなの疑問
小児外科
【誤飲に注意⚠️意外と大きくても飲み込みます!】

0〜6歳の子どもで特に気をつけたい年齢と原因とは?
何かを飲み込んだ!と思った場合、どうしたら良いか悩みますよね。救急車を呼んで大きな病院に行ってみたものの、レントゲンも必要ありません、様子を見るだけで大丈夫ですよと涼しく言われた経験はありませんか?
まだ誤飲を経験したことのない方も、知識をつけておけば正しく行動できます。迷ったら、当院にご相談ください!
Q. 子どもが何でも口に入れてしまって心配です。誤飲って何歳くらいが一番多くて、どんなものを飲み込んでしまうんでしょうか?また、どれくらいの大きさのものまで飲み込めるんですか?
A. 誤飲(ごいん)事故が最も多いのは1歳前後の子どもです。特に生後6ヶ月〜1歳半ごろにかけて、つかまり立ちやはいはい、そして歩き始めるようになると、行動範囲が一気に広がります👶✨
そして、この時期は「口に入れて確かめる」という発達的な行動が見られるため、身の回りのあらゆるものが「口に入りやすく」なってしまいます。
📊誤飲が多い年齢と原因
❗誤飲が多い年齢
- 最多は1歳児(特に12ヶ月〜18ヶ月)
- 次いで多いのが2歳児
- その後、3歳以降になると少しずつ減っていきますが、油断は禁物
💥誤飲の原因物質(0〜6歳)
原因物質 | 特徴や危険性 |
---|---|
ボタン電池 🔋 | 食道や胃に穴を開ける危険あり |
磁石 🧲 | 複数飲むと腸に穴が開くことも |
タバコ 🚬 | 少量でも命に関わる |
医薬品 💊 | 子どもにとってはごく微量でも危険 |
小さなおもちゃ 🧸 | 窒息リスク、尖っていると腸に穴が開くことも! |
ビニール片や包装材 | 気道をふさぐ恐れ |
硬貨・紙幣 💰 | 金属成分で胃に影響が出ることも |
乾燥剤・防腐剤 | 成分により中毒の恐れ |
🤔「どこまで飲み込めるの?」実は大きさだけではない!
誤飲のリスクについて、「小さければ危ない、大きければ大丈夫」と思いがちですが、実は問題はサイズだけではありません。
【飲み込めるサイズの目安】
- 一般的に3.9cm未満のもの(500円玉くらいのサイズ)は、乳幼児が誤って飲み込むリスクがあるとされています。
- トイレットペーパーの芯を通る大きさは、誤飲・窒息の可能性があると判断しておきましょう。
💡 たとえサイズが小さくても、以下のような「性質」や「中身」によってはとても危険です。
問題の本質 | 具体例 |
---|---|
化学物質による中毒 | タバコ、医薬品、乾燥剤など |
電気・磁力による損傷 | ボタン電池、磁石など |
呼吸をふさぐ形状 | 丸いビー玉、豆類、お菓子など |
粘着性・吸水性 | スーパーボール、クラフト素材など |
🛑誤飲を防ぐ5つのポイント!
- 目線を子どもに合わせる👀
床の上に何があるか、自分の目ではなく子どもの目で確認を! - 小物は高い場所に収納🔒
特にボタン電池や薬類は、ロックつきの引き出しや容器に保管を。 - お兄ちゃんお姉ちゃんのおもちゃにも注意⚠️
細かいパーツのおもちゃが落ちていないかをチェック。 - 開封済みの商品・お菓子袋を放置しない🛍
子どもは袋の中の物をどんどん口に入れてしまいます。 - 家族全体で情報を共有📢
保育園や祖父母にも、「これが危ないよ」と共有しておくことが大切です。
📅もし誤飲してしまったらどうする?
以下のようなときは、すぐに医療機関に連絡・受診をしてください。
- ボタン電池、磁石、医薬品を飲み込んだ場合
(飲み込んだと思われるものを一緒に持ってきてくれると非常に助かります。) - 意識がぼんやりしている
- 嘔吐や咳が続いている
- 呼吸が苦しそう
- 何を飲み込んだか分からない!
🏥はれにこキッズクリニックでは…
当院では、誤飲のご相談や診療も行っています😊
ちょっとした不安でも、どうぞお気軽にご相談ください。
お急ぎの場合は電話で相談してください!
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📚参考情報・出典
- 日本小児科学会「こどもの事故防止ハンドブック」
- 消費者庁「子どもの事故防止に関する報告書」
- 国立成育医療研究センター「誤飲・誤嚥の対応マニュアル」