札幌市南区の小児科・小児外科のはれにこキッズクリニック

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【Q&Aコラム】「ワクチンの名前が違う…これって大丈夫?」

【Q&Aコラム】「ワクチンの名前が違う…これって大丈夫?」

母子手帳を見て気づいた“ワクチンの製剤名”違い、保護者向けにわかりやすく解説!

👩‍👧Q:引っ越してきたばかりで、前に打ったワクチンと次のワクチンの名前が違います。子どもの体に影響はないですか?交互接種って大丈夫なんでしょうか?

👨‍⚕️A:ワクチンの製剤名が違っていても、同じ種類のワクチンであれば基本的に問題ありません。札幌市内で転居・転院された場合でも、安心して接種を続けられるケースがほとんどです。

📘この記事でわかること

  • ワクチンの「製剤名」の違いが何を意味するか
  • 肺炎球菌・B型肝炎・5種混合・日本脳炎のワクチンごとの互換性
  • 転居によるワクチン切替の注意点
  • 札幌市内で子どもの予防接種を受けるときに役立つ知識

🏁札幌市でワクチンの“製剤名”が違っていても慌てなくて大丈夫!

ワクチン種類製剤名の違い互換性当院での採用ワクチン
肺炎球菌プレベナー vs バクニュバンス❌ 原則なし(※やむを得ない場合△)プレベナー20
B型肝炎ビームゲン vs ヘプタバックス✅ あり両方常備
5種混合クイントバック vs ゴービック△ あり(※やむを得ない場合)クイントバック
日本脳炎ジェービック vs エンセバック✅ ありエンセバック

他にも外来でよくあるQ&Aをコラムの最後のほうに掲載しています!

🦠肺炎球菌ワクチン:プレベナーとバクニュバンス

▶ 結論:互換性なし。必ず同系統で継続接種を。

プレベナー13/プレベナー20(結合型)とバクニュバンス(多糖体)は、作用の仕組みが異なるため、交互接種は認められていません。

▶ 当院(はれにこどもクリニック・札幌市)では、より多くの肺炎球菌型をカバーするプレベナー20(20価)を採用しています。バクニュバンスで開始したお子さんには適宜取り寄せで対応をしております。

🧬B型肝炎ワクチン:ビームゲンとヘプタバックス

▶ 結論:互換性あり。交互接種OK!

どちらも「遺伝子組換え酵母由来」のワクチンで、効果や副反応に差はありません。

厚生労働省・国立感染症研究所でも、交互接種の有効性・安全性が認められています。

▶ 当院では、ビームゲン・ヘプタバックスの両方を常備しています。

💉5種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ+ヒブ)

▶ 結論:原則、同一製剤での継続が望ましいが、転居などやむを得ない事情では交互接種が可能です。

クイントバックゴービックの2種類があります。

交互接種に関するエビデンスはまだ十分ではありませんが、

札幌市内での転居や、やむを得ず医療機関が変更となった場合などは、「例外的に交互接種が可能」と厚労省から通達されています。

▶ 当院では「クイントバック」を採用。安定供給が採用の理由です。

🧠日本脳炎ワクチン:ジェービックとエンセバック

▶ 結論:互換性あり。交互接種可能です。

どちらも「北京株」を使った不活化ワクチンで、効果・安全性に違いはありません。

▶ 当院では「エンセバック」を採用。供給が安定しており、これまでの接種実績も豊富です。

❓️その他のよくある質問

Q1. なぜ同じワクチンなのに、違う名前があるのですか?

A. 作っている製薬会社が違ったり、カバーするです。 例えば「肺炎球菌ワクチン」でも、A社が作れば「プレベナー」、B社が作れば「バクニュバンス」という名前になります。中身の目的(予防する病気)は同じですので、安心してくださいね。

Q2. 1回目と2回目で違うメーカーを打っても、効果は落ちませんか?

A. 基本的に、免疫のつき方に大きな差はないとされています。 多くのワクチンで「交互接種(メーカーを変えて打つこと)」の安全性と有効性が認められています。日本小児科学会の指針に基づき、当院でも適切な判断を行っています。

Q3. メーカーが変わることで、副反応が出やすくなることは?

A. メーカーの違いによって副反応が激しくなるという報告は、今のところありません。 腫れや発熱は、どのメーカーでも一定の確率で起こるものです。もし心配な症状が出たら、すぐに当院へお電話ください。

Q4. 「5種混合」を打ち始めましたが、前のクリニックでは「4種混合」でした。

A. 最近始まった切り替えですね。スムーズに移行できます。 「4種混合+ヒブ」を別々に打っていた子が、途中から「5種混合(すべてセットになったもの)」に切り替えることも可能です。スケジュール調整は当院にお任せください!

Q5. 肺炎球菌の「13価」「15価」「20価」って何が違うの?

A. 予防できる「菌の種類(数)」が増えています。 数字が大きいほど、より多くの型の肺炎球菌をカバーできます。現在はより広範囲をカバーできる「20価」が主流になっています。母子手帳の記録が違っていても、最新の最適なものを接種していくのがベストです。

Q6. B型肝炎ワクチンの「ビームゲン」と「ヘプタバックス」に互換性は?

A. どちらも互換性があり、交互に打っても問題ありません。 どちらの製剤も、しっかりとお子さんの肝臓を守る免疫を作ってくれます。

Q7. 札幌市外から引っ越してきました。前の街の予診票は使えますか?

A. 残念ながら、他自治体の予診票は使えません。 札幌市の予診票に差し替える必要があります。区役所の保健センターで手続きが必要ですが、「どこに行けばいいかわからない!」という方は、まず当院へご相談ください。

Q8. 日本脳炎ワクチン、メーカー指定はできますか?

A. 在庫状況によりますが、基本的には当院にお任せいただいています。 ワクチンの供給状況は時期によって変動します。常に最も安全で安定して供給できるものを確保しています。

Q9. 母子手帳に貼るシールが、前回と色が違うのですが…

A. メーカーごとにシールのデザインが異なります。 「色が違う=違う種類の病気のワクチン」ではなく、単にメーカーのデザイン変更や製剤の違いであることがほとんどですので、ご安心ください。

Q10. 引っ越し先で、前と同じメーカーを置いていないと言われました。

A. よくあるケースですが、大丈夫です。 全国どこでも「交互接種」は一般的です。メーカーにこだわるよりも、接種間隔(スケジュール)を守って確実に打つことの方が、お子さんの健康には大切です。

Q11. 海外で1回目を打ちました。日本で続きを打てますか?

A. はい、可能です。 海外の製剤と日本の製剤を照らし合わせ、続きから再開できるようプランを立てます。母子手帳(または海外の接種記録)を持ってご来院ください。

Q12. 同時接種をしても、メーカー混在の影響はありませんか?

Q1. 肺炎球菌の「プレベナー13」と「プレベナー20」は何が違うの?

A. 予防できる「菌の種類(型)」の数が違います。 プレベナー13は「13種類」の菌に対応していますが、プレベナー20は「20種類」に対応しています。これらは日本国内で侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こす原因として重要な型であるため、より広い守備範囲を持つワクチンへの移行が進んでいるのです。

Q2. 途中でメーカーを変えてもいいの?(交互接種の原則)

A. 原則として、同じメーカー(同一製剤)で完了させるのが理想です。 前述のように交互接種に問題がないとされているものは同一製剤ではなくても特に問い合わせなどをせずに接種を行っています。
異なるワクチンを混ぜて打った場合の「有効性」や「安全性」を直接比較したデータが、日本国内では十分に存在しないものに関しては、事前にご家族に連絡し、当院で可能な限り、1回目に打ったものと同じ製剤を準備して接種を行っています。

Q3. 「データがない」のに、なぜ転院などで変えることがあるの?

A. 接種を中断するリスクの方が大きいと判断される場合があるからです。 「同じ製剤がないから打たない」となると、その病気にかかるリスクが放置されてしまいます。日本小児科学会の指針等に基づき、医学的に「交互接種はやむを得ない、かつ許容される」と判断される場合に限り、異なる製剤を使用することがあります。

Q4. 前のクリニックで何を打ったか忘れてしまいました。

A. 母子手帳の「シール」を必ず確認します。 シールには製剤名が記載されています。もしシールがない場合は、以前のクリニックへ確認いただくことをお勧めしています。お子さんの安全のため、正確な履歴把握にご協力をお願いしています。

Q5. 引っ越し先で「前のメーカーは置いていない」と言われたら?

A. そのクリニックの医師とよく相談しましょう。 「原則は同一製剤」ですが、どうしても手に入らない場合は、医師が「交互接種のメリット(免疫をつける)」と「リスク」を天秤にかけて判断します。不安な場合は、当院へお電話でご相談いただいても構いません。

Q6. メーカーを変えると、副反応が強く出る心配は?

A. 理論上は「出やすくなる」という根拠はありません。 しかし、比較試験データが少ない以上、「絶対に変わらない」と言い切れないのが正直なところです。だからこそ、私たちは「同じものを打つ」という原則を大切にしています。

Q7. 13価の肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)の後に15価(バクニュバンス)の肺炎球菌ワクチンを打つのは「交互接種」?

A. はい、交互接種になります。 13価と20価の肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)の交互接種は認められていますので、そちらで対応しています。

Q8. 副反応が怖くて、メーカーを変えたくないのですが…。

A. その気持ち、よく分かります。 同じ製剤を使い続けることは、予測可能性(前回大丈夫だったから今回も、という安心感)を高めます。可能な限りパパ・ママのご希望に沿えるよう調整します。ただし、すでに製剤製造が終了しているなど、在庫状況にもよります。

Q9. 前の病院でヒブだけ打たれて、4種の4回目が残っていますが、4種混合ワクチンが手に入らないと言われました。4種は打てますか?

A. 現在は5種混合が主流です。
ヒブだけ接種され、4種は他の病院でと言われたいう方が未だにおられます。
4種はすでに製造されていないため、ヒブがすでに4回終わっていたとしても5種混合ワクチンを接種しても良いことになっていますので、当院では5種混合ワクチン接種で対応しております。

なぜヒブだけ接種したのか?という疑問は、前医にお問い合わせください。

Q10. 海外のワクチンと日本のワクチンは同じ名前でも別物?

A. まったく同じとは限りません。 国によって含まれる成分や型が微調整されている場合があります。海外からの帰国された方のスケジュール作成には、専門的な判断が必要ですので、ぜひ当院の相談外来をご利用ください。また、入手できないワクチンもありますので事前にご相談ください。
例:海外にはB型肝炎ワクチンにはアルミニウムフリーのものもありますが、入手が困難のため、当院では日本の製剤メーカーが採用しているもののみ使用しています。

Q11. 「はれにこキッズクリニック」の在庫管理はどうなっていますか?

A. 事前の予約をもとに在庫を整えております。 そのため、事前に問診票が確認できなかったりすると準備が難しい場合があります。また、ワクチンは製造過程で問題があると供給制限が起こる場合があり、ご不便をおかけすることもあります。そのような場合は情報が入手でき次第、情報を共有しております。

Q12. 日本脳炎や髄膜炎で命を落とす子なんて聞いたことがありません。打つ意味はあるのでしょうか?

A. そう感じられるのは、ワクチンの「見えない盾」がしっかりと機能している証拠です。🛡️

日本脳炎も髄膜炎も、かつては決して珍しい病気ではなく、多くの子に後遺症や命の危険をもたらしていました。「何も起きない」という最大の成功 ワクチンは治療薬ではなく「予防」です。うまく作用していれば「何も起こらない」のが当たり前になるため、その効果を実感しにくいのは当然のこと。パパやママが「病気を聞いたことがない」と思えること自体が、実は予防接種の最大の勝利なのです。医療の歴史が紡いだ「未来へのバトン」 現在、多くのワクチンが公費(無料)で受けられるようになりました。かつて、多くの子供たちの命や未来が奪われてきた悲しい経験を乗り越え、「二度と繰り返さない」という決意のもとに、国を挙げて対策が取られてきた結果なのです。

Q13.一番大切なことは何ですか?

A. 「適切な時期に、必要な回数を打ち切ること」です。
不安だからと接種が遅れることが、お子さんにとって最大のリスクです。迷った時は、母子手帳を持ってはれにこキッズクリニックへお越しください。ワクチンスケジュールの相談のためだけに受診いただいても構いません。

💡札幌市で引っ越したばかりの方へ|こんな不安ありませんか?

  • 「前の病院で受けたワクチン、札幌でも続けられるの?」
  • 「母子手帳にあるワクチン名と違っていて不安…」
  • 「ワクチンの種類が違うと、効果も変わるの?」

👶当院では、初診の際に母子手帳を確認し、必要に応じてワクチンの互換性・スケジュールの見直しを行います。

札幌市内で転居されたご家庭からも多くご相談をいただいています。どうぞご安心ください。

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  • 「転居後のワクチン継続」や「接種歴の確認」も柔軟に対応
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