【Q&Aコラム】女の子の“おまた”の心配…小陰唇癒着・かゆみ・おりもののお話🧒🌸

男の子の”おまた”の悩みに反響があったので、女の子の質問にもお答えします。
「これって普通?ちょっと気になるけど誰に聞いたらいいのかわからない…」「おりものが出てるけど、これって大丈夫?」
そんなデリケートゾーンに関する疑問、実はたくさんのママやパパが抱えています。
でも、おまたまわりのことって、人に聞きにくい・話しにくい話題でもありますよね。
健診のときに聞くタイミングがなかったり、「たぶん大丈夫かな?」と様子を見ていたり…。でも、おまたまわりのトラブルは、将来の健康や自己肯定感に関わることもあるからこそ、少しでも気になったら早めの相談がおすすめです✨

今回は、小児外科的な視点から、女の子に多い「陰唇癒合(陰唇癒合)」「陰部のかゆみや赤み(外陰炎)」「おりもの」などについて、Q&A形式でわかりやすく解説します😊
Q. 女の子のおまたが“ふさがっている”気がします。これは病気ですか?
陰唇癒合(陰唇癒合)という状態かもしれません。
これは、女の子の外陰部にある左右の小陰唇が真ん中でくっついてしまい、尿の出口や腟の入り口が一部~ほとんどふさがれている状態です。
👧 2歳~6歳くらいの女の子に多く、特にトイレトレーニングが終わった後などに見つかることがよくあります。
主な原因は、女性ホルモンの少なさと皮膚の刺激です。小さい女の子はホルモン分泌が少なく、粘膜も弱いため、ちょっとした炎症や摩擦でくっついてしまいやすいのです。
🔍 陰唇癒合のチェックポイント
✅ おまたが一本線のように見える
✅ おしっこが下向きに飛んで、前に飛ばない
✅ おしっこがたまり、しばらくしてからぽたぽた出る
✅ トイレのあとに下着がぬれる
これらに当てはまる場合は、ぜひご相談ください!軽度の癒着は経過観察で済むこともありますが、おしっこトラブルや感染の原因になることもあります。
小さいお子さんの癒着剥離ははれにこキッズクリニックの外来で対応も可能です。
Q. 「おまたがかゆい」「赤い」と娘が言っています。何が原因でしょう?
はい、女の子の外陰部がかゆくなったり赤くなるときは、外陰炎(がいいんえん)という状態のことが多いです。
原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます:
🧼 洗いすぎ(石けんの使いすぎ)による乾燥や刺激
🦠 細菌やカビによる感染
👙 下着の蒸れやトイレットペーパーの摩擦
小さな女の子はおまたの皮膚が敏感で、ちょっとしたことで炎症を起こしやすいです。
炎症を抑える軟膏を処方して様子を見ることができます。
かゆみ・赤み・腫れ・おりものの変化などが見られる場合は、一度に相談にいらしてください。
ご家庭でのケアも大切で、「やさしくぬるま湯で洗う」「ゴシゴシこすらない」「通気性の良い下着を使う」といった工夫が有効です。
Q. おりものが出ているのですが、病気ですか?
おりものは、年齢やホルモンの影響によっても変化するため、必ずしも病気というわけではありません😊
小児期(10歳以下)のおりものは、量が少なく、色も白〜透明で、においもほとんどないのが一般的です。

しかし、以下のような症状がある場合は、感染症や異物混入などの可能性があります。
🔴 黄色〜緑色のおりもの
🔥 においが強くなってきた
😣 外陰部の赤み・かゆみを伴う
👀 おまたを気にしてよく触る・痛がる
これらの症状がある場合は、小児科または小児外科での診察をおすすめします。
Q. 健診では何も言われなかったのに大丈夫かな?
札幌市の健診では、限られた時間内に全身をチェックするため、おまたまわりの状態は見逃されがちです。
さらに、デリケートな部分のため、「相談しにくい」「家族もどう見ればいいのかわからない」ということがほとんど。
でも、おまたの健康もお子さんの大切な身体の一部です。
気になったら早めに相談して安心を手に入れましょう✨
はれにこキッズクリニックでは、女の子の外陰部トラブルにも専門的に対応しています。
🌸 まとめ:女の子の“おまた”の健康を守るために
✅ 陰唇癒合は2〜6歳の女の子に多く見られます
✅ 赤み・かゆみは外陰炎かも。洗い方も大事!
✅ おりものの色やにおいの変化は要チェック
✅ デリケートな悩みこそ、専門の医師に相談を
📅 診察のご予約はこちらから
👉 はれにこキッズクリニック予約ページ
お子さんの体と心の健康を守るために、私たちが全力でサポートします😊
参考文献
- Leung, A. K. C., & Robson, W. L. M. (2006). Labial adhesions in infants and young girls. Clinical Pediatrics.
- O’Keeffe, S. A., & Kamat, D. (2012). Vaginal discharge in children: What’s normal, what’s not. Contemporary Pediatrics.
- Sigal, R. J. (2004). Vulvovaginitis in children and adolescents. Pediatrics in Review.