札幌の家はサハラ砂漠より乾燥!?子どもの肌荒れ対策

札幌の冬。外は一面の銀世界❄️ でも家の中はポカポカ。
ところが、その「快適さ」こそが、お子さんの肌トラブルの真犯人だとしたら…?
「朝起きて、お子さんが鼻をムズムズさせたり、のどを痛がったりしていませんか?」
それは、札幌特有の「高断熱・高気密・パネルヒーターなどの暖房の罠」かもしれません。
「保湿剤を塗っているのに良くならない」
そんな悩みを抱える札幌のママ・パパへ、サハラ砂漠を超える“乾燥しすぎ問題”の正体と対策をお伝えします。
❄️ 1. 札幌の住宅環境が子どもの肌をカラカラにする理由
■ 札幌の冬は“超乾燥”が当たり前
札幌の住宅は「高断熱・高気密」が常識です。さらに「ヒーター」も。パネルヒーターなどは風が出ないので一見良さそうですが、実は空気が循環しにくく、湿度が極端に下がりやすい構造と言われます。
■ 学術論文が示す「札幌の過乾燥」の実態
以下のデータは、日本建築学会で報告された、札幌市内の住宅における冬季の「実測値」です。
| 調査地点 | 平均的な室内温度 | 実測された室内湿度 |
| ※札幌市内 A邸(RC造) | ※25.1℃ | ※18% |
| ※札幌市内 B邸(木造) | ※24.5℃ | ※22% |
| サハラ砂漠(平均) | – | 20〜25% |
※出典:日本建築学会技術報告集 第17巻 第36号(2011年)「冬季の住宅における過乾燥に関する研究」掲載の実測データより抜粋
■ 湿度20%以下は“サハラ砂漠”より過酷
驚くべきことに、学術的な実測データによって、冬の札幌の室内は「サハラ砂漠より乾いている」ということになります!お子さんの肌は、毎日砂漠以上の過酷な環境で寝起きしていることになります。
👶 2. なぜ子供の肌はそんなに乾燥に弱いの?
赤ちゃんや子供の肌は、大人に比べて非常にデリケートです。
✅️皮膚が薄い: 角層が未熟で、バリア機能が大人よりはるかに弱いです。
✅️皮脂が少ない: 天然のバリアである皮脂の分泌が少なく、水分がどんどん蒸発します。
✅️アレルギーの入口: 乾燥で肌に隙間ができると、ダニやホコリが侵入し、アトピー性皮膚炎の引き金になります。
🛡️ 3. 家庭でできる!乾燥から守る3つのステップ
✅ ステップ1:室温を「高め」にするなら加湿を強化!
室温を25℃〜と高めに保つ場合、空気中に蓄えられる水分の限界値が上がるため、相対的に湿度はさらに下がりやすくなります。
「暖かい家」は最高ですが、その分強力な加湿も必要!
✅ ステップ2:湿度は「40~50%」を目安に管理
- 加湿器をフル稼働させる。
- 湿度計も参考に。
✅ ステップ3:保湿剤は「テカテカ」になるまで!
札幌の乾燥には、「うっすら塗る」では勝てません。
「ティッシュが肌に張り付くくらい」「見た目がテカテカ光るくらい」たっぷり塗るのが正解です。
🔑 ポイントは【お風呂上がり5分以内】
脱衣所に出た瞬間から砂漠化が始まります。水分が逃げる前に、保湿剤で「蓋」をしましょう。
当院の外来では保湿剤を選択いただく際に、「お風呂場に置けるボトルタイプ」などと話すのはこのためです。
📌 まとめ:札幌の冬は“見えない乾燥”との戦い!
- 結論: 札幌の家はサハラ砂漠より乾いている!?。
- 理由: 暖かい室内×ヒーターが湿度を奪い去る。
- 対策: 湿度40%を維持し、風呂上がり5分以内に“しっかり保湿”!
お子さんの“肌の砂漠化”を防ぐためには、パパ・ママの協力が不可欠です。
当院外来で、軟膏の塗り方とタイミングをちょっと変えただけで乾燥肌やアトピーが改善している方もたくさんおります。些細なことと思うかもしれませんが、もとの病院で処方されたお薬の使い方も、もう一度見直してみてください。
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