肛門周囲膿瘍(おしりの横の腫れ・うみ)Q&A 👶🫧

小児科・小児外科も対応する札幌市南区のはれにこキッズクリニックです。
「お尻によく分からないできものができてしまった。」
「おむつかぶれの軟膏を処方されたが、なにか違う気がする、、、」
というお話を外来で聞きましたので、肛門周囲膿瘍について解説します。
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Q1. 肛門周囲膿瘍って何ですか?
肛門のまわりが赤く腫れて、膿(うみ)がたまる状態です。おむつ期の赤ちゃんに比較的多く、肛門の左右どちらかに“ぷくっ”とした腫れとして気づかれることが多いです。
Q2. どうして赤ちゃんに多いの?
肛門の内側、直腸と肛門の境目(歯状線付近)にある肛門陰窩という小さなくぼみに開く肛門腺に、便の中の細菌などが入り込み、腺の中で感染が起きて膿がたまる――これが肛門周囲膿瘍の代表的な考え方です。
乳児は腸管・肛門まわりの防御(免疫)や皮ふのバリアが未熟で、便がゆるい時期も重なるため、肛門陰窩に汚れがたまりやすく、発症に結びつきやすいと説明されています。
※なお、乳児期前半では「おむつかぶれなど皮膚側からの感染が関与する可能性」説もありますので、おむつかぶれの軟膏を処方されても、間違いではないかもしれません。
Q3. どんな症状が出ますか?
肛門の横の赤み・しこり・触ると痛がる、おむつに白〜黄色い分泌(うみ)がつく、などがよくある症状です。発熱がないこともありますが、痛みで機嫌が悪い・眠れない場合は受診の目安になります😣
Q4. ただの“おむつかぶれ”とどう違いますか?
おむつかぶれは広い範囲が赤くなりやすい一方、肛門周囲膿瘍は「点」や「かたまり」として片側に出やすいのが特徴です。「左右どちらかにコリッとする」「中心が白っぽい」などは受診すべきポイントです。
Q5. 家で押して膿を出してもいいですか?
押し出しはおすすめしません。痛みが強くなったり、炎症が広がったりすることがあります。まずは清潔ケア🫧(ぬるま湯でやさしく流す・こすらない)+診察が安全です。
Q6. 自然に破れて治ることもありますか?
自然に排膿して一時的に楽になることはあります。ただし、同じ場所が繰り返し腫れる場合、膿の通り道が残って乳児痔瘻(じろう)へ移行することもあるため、経過の見極めが大切です。
Q7. 受診の目安は?
次のどれかがあれば受診がおすすめです。
・腫れが大きい/赤みが広がる
・触ると強く痛がる、眠れない😭
・発熱、ぐったり、哺乳や水分が減る
・膿が出てもすぐ再燃する
・肛門の近くに“穴”のような点が続く(痔瘻のサイン)
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Q8. 治療は飲み薬だけですか?
状態によります。炎症が軽ければ内服で落ち着くこともありますが、膿がしっかり溜まっている場合は、薬だけでは改善しにくいことがあり、切開して排膿を検討します。
Q9. 切開(せっかい)ってどんな処置ですか?
腫れの中心に小さな出口を作り、膿を出して痛みと炎症を下げる処置です。必要に応じて局所麻酔も使い、処置後の洗い方・軟膏・通院間隔までセットで案内します。排膿後に表情が楽になる赤ちゃんも多いです🙂
Q10. 乳児痔瘻(じろう)になるとどうなりますか?
肛門の内側と皮ふが細い通り道でつながった状態です。膿が出たり止まったりを何度も繰り返し、同じ場所が腫れやすくなります。
Q11. 手術が必要になるのはどんな時?
何度も同じ場所で再発する、痔瘻がはっきりしている、日常生活の負担が大きい、などで外科的治療を検討します。赤ちゃんの月齢や皮ふの状態も踏まえて、“今やるべきか/待てるか”を整理して提案します。
Q12. 当院で対応できますか?
当院は小児外科専門医が在籍する施設として、肛門周囲膿瘍・乳児痔瘻の評価から治療(必要時の切開排膿、経過管理)まで対応します。
「かぶれか膿瘍か」「切開が必要か」「痔瘻を疑うか」をその場で判断し、通院計画も含めてサポートします🏥
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痔瘻が完全に瘻孔化してしまった場合、膿瘍が“多発”する場合は、全身麻酔での手術適応やクローン病など他の病気の可能性もあるため、基幹病院・大学病院へ紹介致します。
Q13. 受診前に準備すると助かることは?
A. 可能ならで大丈夫です📸
・腫れが分かる写真(当日+前日)
・便の状態(下痢・軟便・便秘)、発熱の有無
・初回か、何回目か(再発歴)
情報がそろうと判断がスムーズになります。
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