Q&A: 溶連菌感染症について

Q: 溶連菌とはどのような病気ですか?
A: 溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)は、のど(急性咽頭炎)や皮膚(とびひ)に感染を起こす細菌です。特に5〜15歳の子どもに多く、冬から春先にかけて流行します。感染後、まれにリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
Q: 溶連菌感染症の主な症状は?
A: 急性咽頭炎では、高熱、のどの痛み、赤く腫れた扁桃、時には細かい発疹(猩紅熱)が見られます。とびひ(膿痂疹)の場合は、水ぶくれができ、膿がたまり、厚いかさぶたになります。どちらも迅速抗原検査で診断が可能です。
🙅♀️残念ながら当院で行っている迅速な感染症チェックが可能とされているPCR検査では溶連菌の検査は行うことができません。
Q: 溶連菌の治療法は?
A: 抗菌薬(ペニシリン系)が有効で、飲み始めると1日程度で熱が下がります。ただし、途中でやめずに決められた期間(通常10日間)しっかり服用することが大切です。昨今の抗菌薬の供給状況に伴い、セフェム系抗菌薬(5日間投与)を使用する場合もあります。
ペニシリン系抗菌薬にアレルギーがある場合(セフェム系抗菌薬でも交差反応のために2-10%程度、同様に症状が出る場合がある)は、クラリス( 10日間)やジスロマック(3日間)を使います。とびひの場合、ぬり薬とともに飲み薬を併用することもあります。
Q: 抗菌薬を飲み始めたら、いつから登園・登校できますか?
A: 抗菌薬を飲み始めて24時間が経過すれば、他の人への感染リスクがほぼなくなるため、登園・登校可能です。
Q: 何度も溶連菌にかかることはありますか?
A: はい。溶連菌には220種類以上の型があり、異なる型に感染すれば再び発症します。そのため、何度もかかることは珍しくありません。
Q: 保菌者とは何ですか?
A: 溶連菌がのどに住みついていても症状がない人を「保菌者」と呼びます。保菌者は他の人にうつすリスクが低く、治療の必要はありません。ただし、ウイルス性の風邪などにかかったときに溶連菌も検出されることがあり、溶連菌感染と区別が難しいことがあります。
Q: 溶連菌感染後に気をつけることはありますか?
A: まれに急性糸球体腎炎を引き起こすことがあります。感染後1か月程度は、むくみ、血尿(褐色尿と呼ばれる茶色の尿の場合もある)、高血圧に注意し、異常があれば早めに受診しましょう。以前はこの症状の早期発見ということで感染後2-4週間で尿検査を行っておりました。しかし、その頻度は低く、尿検査は必須にはしておりません。
浮腫や尿色がおかしくなった場合は明らかに分かるからです。こうした症状が出現した際には入院加療が必要となりますので、早期受診ください。急ぎ、入院できる病院を紹介いたします。
入院となりますが、多くの場合は安静と水分・塩分制限で症状が改善します。
もちろん、気になるという方には尿検査は行いますので、ご相談・ご予約は遠慮なさらないでください。
Q: 溶連菌にかかったら家族も検査を受けるべきですか?
A: 症状がない場合、家族が検査を受ける必要はありません。ただし、同居家族で同じような症状がある場合は受診をおすすめします。
Q: 溶連菌は予防できますか?
A: 手洗い・うがいが基本的な予防策です。感染者との濃厚接触(食器の共有など)を避けることも重要です。
溶連菌感染症は適切な治療を受ければ早く治ります。お子さんが発熱やのどの痛みを訴えたら、早めに受診しましょう!😊