40度の高熱!インフルやコロナ、溶連菌でもない…😰原因は?

今回は、2歳〜5歳のお子さんを育てているご家族からよくいただくご相談です。
当院では6歳以上はアデノやRS、ヒトメタ、百日咳、マイコプラズマなどを一度に検査できるPCR検査があります。
📆気になる方はすぐに予約
6歳未満は限られた抗原検査での対応になります。
Q:「子どもが40度の発熱。でもインフルエンザもコロナも溶連菌も陰性…。原因は??どうすればいい?」
A:高熱=重病ではありません😌インフル、コロナ、溶連菌以外の発熱はたくさんある!
高熱が出ると「何か重大な病気では…?」ととても心配になりますよね。
今はインフルエンザの流行があり、高熱を出す代表といえばインフルエンザ!そう思っている方も多いはず。
でも実は、乳幼児は比較的軽い感染症でも40度近い発熱を出すことがよくあります。特に以下のようなウイルス性の風邪では、インフルエンザなどのように名前がついていないものも多く、検査で“陰性”でも安心できることがほとんどです。
📖合わせて読みたい→インフル・コロナ・溶錬以外の検査はなぜ積極的に行わない??
🔍 原因がはっきりしない高熱、実はこんな病気のことが多い!
✅ 突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
生後6か月〜1歳半くらいの赤ちゃんに多く見られます。突然の高熱が3〜5日ほど続き、熱が下がったあとに発疹が全身に現れるのが特徴です。熱の原因が分からず心配になることが多いですが、自然に治るウイルス感染症なので、心配いりません。
✅ アデノウイルス感染症
39〜40度の高熱が3〜5日続くことがあります。喉が赤くなったり、目が充血したりすることもあり、プール熱(咽頭結膜熱)として知られています。インフルエンザやコロナとは別のウイルスによるもので、特効薬はなく、多くの場合自然に回復します。
✅ RSウイルス・ヒトメタニューモウイルス
咳や鼻水を伴う風邪のような症状で始まり、高熱が出ることもあります。乳児や基礎疾患のあるお子さんは重症化することもありますが、健康な子どもであれば多くの場合自然に回復します。クループと呼ばれる特徴的な呼吸状態になることがあり、要注意です。
✅ 原因不明のウイルス性熱
検査をしても何も出ず、熱だけが出ている状態です。子どもの免疫反応はとても敏感なので、検査で特定できない軽微なウイルスでも高熱が出ることがあります。
🧑⚕️このような様子なら自宅で様子を見ても大丈夫です
高熱があっても、以下の点が保たれていれば、多くの場合は急いで病院に行く必要はありません。
🍵 水分がしっかりとれている
😊 熱の合間に笑顔や遊びの様子が見られる
🚽 おしっこが出ている
😌 呼吸が苦しそうではない
👧 顔色が良い
🚨受診を急ぐべき「危険サイン」とは?
以下のような症状がある場合は、夜間でも早めに医療機関を受診しましょう。
| 危険サイン | 対応 |
|---|---|
| 生後3か月未満で38度以上の発熱 | 即受診。入院での検査が必要になる場合もあります |
| 水分がとれない、ぐったりしている | 体力が落ちており、脱水や他の合併症リスクが高まります |
| 呼吸が速い、苦しそう | 肺炎や気道の炎症などの可能性も |
| 発熱が5日以上続く | 慢性疾患や細菌感染の可能性も視野に |
| 痙攣を起こした(熱性けいれん含む) | 短時間でも受診が必要です |
🏠 自宅でできるケアは?
🌡️ 熱が高くてつらそうなときは
解熱剤を使ってあげましょう。グッタリしている場合は、無理に我慢させる必要はありません。解熱剤は「熱を下げること」が目的ではなく、「少しでも楽に過ごせるように」するために使うものです。
🥤 水分をこまめに
麦茶、イオン飲料、母乳、ミルクなど、お子さんが飲みたがるものを少しずつあげましょう。一度にたくさん飲ませようとせず、スプーンやストローで少しずつ与えるのがポイントです。
🧊 冷やしすぎない
発熱時に手足が冷たいことがありますが、これは体が体温を上げようとする「熱の上がり始め」の反応です。つまり、これから熱がもっと上がるサインともいえます。このタイミングで無理に体を冷やしてしまうと、体の調節機能がうまく働かず、かえってつらく感じることがあります。
この場合は、布団をかけて体を温めてあげてください。手足があたたかくなり、体温がピークを迎える頃になってから、首、脇の下、太ももの付け根などを冷やすと、効率的に熱を下げるサポートになります。
❓「熱があるけど原因不明」って、病院に行く意味あるの?
はい、あります。診察で重大な病気でないことを確認できるだけでも、大きな安心につながります。また、症状の経過を見ながら「突発性発疹かも」「アデノウイルスっぽい」といった見立てがつくこともあります。
当院では、できる限り「何もわからない」ままで帰さないようにしています😊ただ、発熱から5日目で明らかな原因がわからないというような場合は大きな病院を紹介し、しっかりと熱の原因を調べてもらうことを勧める場合があります。
❓️その他のよくある質問
Q1. 熱でガタガタ震えています。冷やすべき?温めるべき?
A. 震えている間(熱が上がっている最中)は温めてください。 自宅ケアでも触れましたが、手足が冷たくて震えているのは、これから熱を上げようとしているサインです。毛布で包んであげましょう。震えが止まり、手足が熱くなったら「熱が上がりきった」合図ですので、今度は薄着にして冷やしてあげてください。
Q2. おでこに貼る冷却シートは効果がありますか?
A. 実は、解熱効果はほとんどありません。 ひんやりして気持ちいいので「本人が喜ぶなら」貼ってもOKですが、前述の通りで熱を下げるなら太い血管が通る「脇の下」や「太ももの付け根」を保冷剤などで冷やすのが一番効率的です。
Q3. 寝ている子供を起こしてまで、解熱剤を使うべき?
A. 無理に起こす必要はありません。 睡眠は最大の薬です。すやすや眠れているなら、そのまま寝かせてあげて大丈夫ですよ。ただし「苦しくて何度も目が覚める」「水分も摂れない」という時は、解熱剤を使って楽にしてあげましょう。
Q4. 40度近い熱…脳に影響が出たりしませんか?
A. 発熱そのもので脳がダメージを受けることはありません。 「熱で脳がやられる」というのは昔の迷信です。体温が41度くらいまで上がっても、それが原因で脳に後遺症が残ることはほとんどないので安心してください。
Q5. 食べられそうなのがアイス、ゼリーだけ…。あげてもいい?
A. もちろんOKです!むしろおすすめします。 高熱の時は水分とエネルギー(糖分)が不可欠。アイスやゼリー、プリンなどは喉越しも良く、水分補給にもなります。我々医療者でも、子どもが熱を出した時はアイス、ゼリー、プリンは大活躍します。
Q6. 解熱剤を使って1時間。熱が下がらないけど大丈夫?
A. 解熱剤のゴールは「平熱に戻すこと」ではなく「本人の辛さを和らげること」です。完全に下がりきらなくても、顔色が良くなったり、水分を飲めるようになれば薬の効果はしっかり出ています。
Q7. 夜中に一度吐いてしまいました。受診すべき?
A. 吐いた後、ケロッとしていれば様子見でOKです。 子供は熱の刺激で吐きやすいものです。30分ほど何も与えずに様子を見て、その後小さじ1杯の水から再開しましょう。何度も繰り返し吐いて、水分が全く摂れない場合は受診を検討してください。小さいお子様で点滴が必要な場合は長時間にわたるため、大きな病院での入院点滴となる可能性があります。
そのため、当院ではできる限り、座薬による吐き気止めを入れて、院内で待機している間に経口摂取ができる状態を確認して、帰宅させることを心がけています。
Q8. 【多子世帯】他の子と隔離したほうがいい?
A. 可能な範囲で大丈夫ですが、完璧は難しいですよね。 特に兄弟が多いご家庭では、完全に隔離するのは現実的ではありません。無理に分けるストレスよりも、こまめな換気と、パパ・ママの手洗いを徹底することに集中しましょう。
Q9. 【札幌の冬】寝室の温度や湿度はどれくらいが理想?
A. 室温20度前後、湿度は50〜60%を目安に。 冬の札幌は乾燥しやすいため、加湿器をフル活用しましょう。喉の乾燥を防ぐだけでも、咳のしずまり方が変わります。暖房の効かせすぎによる「のぼせ」にも注意してくださいね。
Q10. 朝に熱が下がっていれば、登園・登校させてもいい?
A. 「解熱後24時間」は様子を見るのがベストです。 朝は熱が下がりやすく、夕方にまた上がるのが子供の熱の特徴です。集団生活に戻るのは、薬を使わずに丸一日熱が出ないことを確認してからにしましょう。
発熱の原因がある程度特定できないと登園・登校許可が出ない施設もあります。その場合は解熱していても検査には対応しますので、お申し出ください。
*保育園や幼稚園・学校が要求していない過剰な検査については、お断りをする場合もあります。もしも、過剰と思われる検査を施設が要求しているという場合には、地域医療知識普及の観点から該当施設にフィードバックを行い、正しい発熱に対する理解につなげてまいります。
👨⚕️ はれにこキッズクリニックからひとこと
熱が出ると、親御さんはとても不安になりますよね。でも、熱そのものは“戦う免疫反応”の現れであり、必ずしも悪いことではありません。子どもの元気が戻ってきていれば、少しずつ回復している証拠です🍀
それでも迷ったら、「来てよかった」と思える診察を心がけていますので、どうぞ気軽にご相談ください。
📌 まとめ
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 高熱だけど元気がある | 水分をとって様子見もOK |
| 原因が分からず不安 | 小児科で相談しましょう |
| 危険サインがある | すぐに受診を!夜間は急病センターへ |