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38〜40度の高熱|何日続く?受診の目安と「3日・5日」📅

38〜40度の高熱|何日続く?受診の目安と「3日・5日」📅

こんにちは。
札幌市南区の小児科・小児外科も対応する、便秘診療ガイドライン作成にも関わっている小児クリニック「はれにこキッズクリニック」です。

発熱が続くとき、先が見えなくて心配ですよね。
「熱が続くとき、お子さんのためにどう考えて動くとよいのか」を考える時に役に立つ情報をよくある質問も織り交ぜて整理してみました。参考にしてみてください。

原因の全体像などの解説は以下の記事へ集約しています👇
40度の高熱!インフルやコロナ、溶連菌でもない…😰原因は?

Q1. 高熱って、普通は何日くらい続く?

A. 目安として2〜3日続くことがあります。ここで一度、山を越える子が多い一方、長引く場合は合併症や別の疾患の評価が必要になります。

Q2. 「3日目」がチェックポイントと言われる理由は?

A. 3日目は、ウイルス性の発熱が落ち着き始める子が増える一方、中耳炎・肺炎・尿路感染などが“はっきりしてくる”タイミングでもあります。元気が戻らない、症状が増える(咳が悪化、耳痛、排尿痛・尿が臭い、嘔吐など)なら受診で状況が動きやすい時期です。

Q3. 「5日以上の発熱」は何が問題?

A. 学童では5日以上続く発熱を目安に受診を勧める資料もあります。長引く熱は、原因を見極める検査や合併症チェックが必要になりやすいためです。

Q4. 解熱剤で熱が下がる=治ってきた、と考えていい?

A. その考え方は危険です。解熱剤は「つらさを軽くして水分と睡眠を確保する道具」で、原因を治しません。
熱が下がっても、呼吸が苦しい/飲めない/尿が減る/ぐったりが強い、なら評価が必要です。

Q5. 熱が高いほど重症?

A. 体温の数字だけでは重症度は決まりません。判断の軸は全身状態です(呼吸、意識、水分、尿、けいれんなど)。

Q6. 40℃が丸3日続いている。今夜は様子見でいい?

A. 様子見は条件つきです。次を満たすか確認します。

  • 水分が取れる(少量でも頻回)
  • 呼吸が苦しくない(息が速すぎない・陥没呼吸なし)
  • 呼びかけに反応する(意識が保てる)
  • 尿が極端に減っていない

どれかが崩れるなら、夜間でも受診判断に傾きます。

Q7. 40℃が4日目。受診したほうがいい?

A. 5日目がチェックポイントと説明しましたが、4日目が金曜日だったり、休日の前日だったりした場合は受診すべきかもしれません。家庭で抱え込むより、診察で方向性をつけた方が短期決戦になりやすいことがあります。不安があれば、4日目でも受診してください。

Q8. いったん下がって、また上がる(二峰性)は何を疑う?

A. かぜの経過でも起こりますが、中耳炎・肺炎などの合併症で再燃することがあります。解熱後に機嫌が悪化、咳が増える、息が速い、胸が苦しそう、耳を触る、などがあれば受診を考えます。

Q9. インフル・コロナ・溶連菌・RS・ヒトメタは、発熱は何日くらい?(早見表)

A. 一般的な目安です(年齢、ワクチン状況、基礎疾患、合併症で前後します)。「日数」より呼吸・水分・尿・意識を優先して判断します。

感染症発熱の“よくある”期間(目安)補足(受診判断に役立つ見方)
インフルエンザ3〜5日程度急な高熱+全身のだるさが目立ちやすい。解熱後に再燃することもあるため、呼吸や食事量の低下があれば評価。
新型コロナ2〜4日程度が多い(目安)発熱が短めでも、咳・倦怠感が残ることがある。高熱が3〜4日以上続く、呼吸が苦しい、水分が取れない場合は受診。
溶連菌(咽頭炎)抗菌薬開始後、24〜48時間で解熱が多いのどの痛みが強い、イチゴ舌、発疹など。解熱しても内服は指示通り継続が重要(再燃・合併症予防のため)。
RSウイルス3〜7日程度(長いと1週間前後)熱よりゼーゼー・呼吸苦が要注意。乳児は悪化が早いことがあるため、息が速い・陥没呼吸・哺乳低下は早めに相談。
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)3〜5日前後が目安RSに似て、咳が強くなりやすい。呼吸の悪化や水分不良があれば受診。

※上の表は「発熱の長さ」だけを切り出した目安です。検査や診察で短期に方針が決まるケースも多いため、迷いがある場合は相談が安全側です。

Q10. 「何日続くか」より大事な観察ポイントは?

A. 次の4つが強い判断材料です。

  • 呼吸:苦しそう、息が速い、胸がへこむ
  • 水分:飲めない、吐いてばかり
  • 尿:極端に少ない(半日近く出ない等)
  • 意識:ぐったりして反応が鈍い

Q11. 川崎病は「不全型(不完全型)」がある?確定診断と、治療適応は?

A. あります。川崎病は、典型例だけでなく不全型(不完全型)があり、基準をすべて満たさなくても起こります。長引く高熱の鑑別では外せません。

不完全型川崎病について

① 確定診断の基本(診断の手引きの考え方)

川崎病の主要所見(代表的な6項目)は以下です。

  • 発熱
  • 両眼の結膜充血(目やにが強くないことが多い)
  • 口唇・口腔所見(唇の赤み/ひび割れ、いちご舌など)
  • 不定形発疹
  • 四肢末端の変化(手足の赤み・腫れ、回復期の皮むけなど)
  • 頸部リンパ節腫脹

経過中に主要所見が5つ以上そろえば、川崎病と診断され、原則として急性期治療(例:免疫グロブリン療法など)の対象になります。

② 不全型(不完全型):心エコー以外でも「治療を考える土俵」に上がる

不全型では、主要所見が3〜4つ程度で揃い切らないことがあります。ここで重要なのは、心エコー(冠動脈)だけが判断材料ではないという点です。

臨床的に川崎病が強く疑われ、他疾患が否定的で、採血・尿検査などの炎症所見支持所見(例:低アルブミン、貧血、白血球増多、肝酵素上昇、尿所見、回復期の血小板増多、BNP/NT-proBNP上昇など)が積み上がる場合、心エコーが決定打でなくても治療適応を検討します。

不全型は症状が揃わないまま進むことがあり、疑う根拠(炎症反応+支持所見)が揃ったら、迷いを長引かせず専門評価へ進む方が安全側です。

③ 当院の方針(重要):疑う場合は2次病院へ紹介

川崎病(典型・不全型)を疑う場合は、冠動脈評価(心エコー)に加え、採血・尿検査・必要時の追加検査を含めた総合判断が必要になります。治療適応の判断と早期治療が合併症リスクを下げる目的になるため、当院では疑いがあれば2次病院(小児科・小児循環器対応が可能な施設)へ紹介します。

Q12. 「受診したほうがいいのに、先延ばしになりやすいパターン」は?

A. 解熱剤で下がった瞬間だけを見て「もう大丈夫」と判断し、受診を先送りするパターンは損をしやすいです。
合併症(脱水・中耳炎・肺炎)ルートに入ると、回復が長引きやすく、家族全体の消耗が増えます。短期決戦にするなら、睡眠と水分を確保しつつ、見極めを早める方が合理的です。

Q13. 家でできる「記録」で、診察がスムーズになる?

A. 次のメモがあると診断が進みやすくなります。

  • 発熱開始日(何日目か)
  • 体温の推移(朝・夕・夜)
  • 飲水量の目安/吐いた回数
  • 尿の回数
  • 咳・鼻汁・発疹・のど痛・腹痛など追加症状
  • 解熱剤を使った時刻と効き方

情報ソース(参考)

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